新年のご挨拶

新年 明けましておめでとうございます。謹んで年賀のお喜び申し上げますとともに、本年も皆様の弥栄を祈念いたします。

さて、今まだ続く新型コロナウイルスとの共生も3年目を迎えようとしております。突如として始まったコロナ禍を乗り越えていくための新しい生活様式も、ニューノーマルとして少しずつ世の中に浸透し、イベントとしてだけでなく、生活の一部として定着してきたところではないでしょうか。特に第一派で感染拡大した際には、罹患した方々が非難や差別の対象となりました。こうした感染症罹患者が非難や差別の対象となることは、これまで歴史的にも多々あってきたことではありますが、パンデミックという全世界を巻き込んだ未曾有の事態に、恐怖心などが先立ってしまったことも確かだと思います。無知・未知の怖さを思い知らされた機会でもありました。テクノロジーの発達に伴い、メディアや健康、医療など様々な分野でのリテラシーや一般教養としての知識がデフォルトで求められ、新しい苦難にも待ったなしで対応できるレジリエンスを持たなければならない難しい時代になったのだと改めて感じます。それと同時に、それらを扱うために必要な優しさや人徳を備えなければならないのだと思うところです。

私たち医療・介護職は、常日頃より専門的な知識背景をベースに、観察やコミュニケーションを通じて、ケアのサービスを提供したり、危険や変化を察知することを行なっています。もちろん、その中での対応を機械的に無機質に行うのではなく、対象の方の様子を見ながら、また配慮しながら、その方にとってよりベストな提案を行ってまいります。このコロナ禍では、普段私たちがしていることが、ある意味仕事として特別なことではなく、普段からの日常の中でも必要で、求められていることで、社会全体がこうしたものの見方をできることは、より良い社会に繋がるのだと思いました。そうした仕事に携わる医療・介護福祉に携わる専門職としての誇りを持って、本年も目の前のご利用者様やご家族様に誠実に向き合い精進してまいります。変わらぬご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。