居宅と施設それぞれのケアマネージャーの違い

施設ケアマネージャーは、最大100件ほど受け持つことになります。そして、入所してくる高齢者に合ったケアプランを作成するのです。状況を把握したうえで、どういったケアが必要かについてまとめた後は、介護職員や看護職員などと綿密に相談し、より詳しいサービスを展開できるようプランの見直しに努めます。

施設の場合は、書類の作成やケアプランの見直しの他に、介護職員と一緒に介護に携わることもあります。また、地域との連携や在宅復帰支援のためのサポートなども、ケアマネージャー業務と平行して行わなければなりません。

居宅ケアマネージャーは、最大35件程度の受け持ち数になります。仕事内容は施設ケアマネージャーと変わりません。しかし、居宅の場合施設ではなく介護が必要な利用者の自宅を訪問し、介護に関わる業務を行います。1件ずつ自宅を回らなければならないため、1日に訪問できる件数が限られます。居宅の場合自宅訪問の手間と時間を考慮し、施設よりも少ない数の受け持ちが設定されているのです。

居宅ケアマネージャーの仕事内容とは

居宅ケアマネージャーの仕事は、受け持ちの利用者さん宅を訪問することから始まります。介護が必要な方や家族に悩みを聞き、在宅で介護を行ううえで適切な方法は何か、希望や課題をヒアリングしなければなりません。その後、ケアプランをプランニングすることで、どういった介護をスタートするか、ケアマネージャーの立場から提案するのです。

介護がはじめての家庭には、介護保険や介護サービスの詳細を説明したり、利用する場合の注意点を事前に話したりすることも大切な仕事です。介護が必要な場合は、プランニングしながら介護認定申請の手続きを代行することもあります。

介護者や家族との相談が終わり、計画立案後は、地域の医療関係者や事業所と連携し、プランに沿った介護ができるよう連携を深めます。その後も定期的に訪問をし、プランの変更や実行を重ねながら様子を見るのが、居宅ケアマネージャーの仕事です。

事業所との連携の他、定期的なプランの見直しと在宅介護者の生活状況のチェックも重要な仕事となります。

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